信用は程々に(ソフトウェア開発編)
企業用のソフトウェアと言うのはえてして納入まで時間がかかるモノです
なぜそう言う事になるのでしょうか、理由としてはいくつかあります
- 開発が難しい
これは、完全に開発会社のスキルが足らないとしか言い様がなかったりする事の方が多いと思います
しかし、それ以外にも発注元の要求が無茶な事もあります
- 開発の開始までの期間が長い
なぜか、開発の開始までの期間(正確には「仕様が決定するまでの期間」)が長い事が多い様です
したがって、開発する期間自体が短くなってしまいます
この時強引に納入させようとすると、開発要員を大幅に増やす必要があり、それによって1.のパターンに陥る事が多々あります
または、各開発要員達の実動時間が多くなる為、予算を遥かにオーバーする事もあり得ます
- 開発末期における仕様変更
そろそろデバッグ作業に入る段階での仕様変更は開発期間の延長に繋がります
この時の開発会社としての行動は二つに一つです
つまり、「バグとして直す」か「仕様変更として次期対応にする」かです
発注元としては前者の方が費用がかからずに儲けモノなのですが開発会社としては後者を選んだ方が開発期間を延ばせるのでそちらを選ぼうとします
この時の動きとしては力関係と納入時期との兼ね合いで色々とかわる事の方が多いと思います
- 最後の最後で大きなバグが見つかった(または、バグの数が多い)
よほどの事がない限り、これで延びる事はあり得ませんがないとも言い切れないので書いておきます
クリティカルなモノであればそれを直そうとしますが、そうでない場合は無視して放っておく事もあります
- 営業系SEが聞かなくてはいけない事を聞いていない
新人にありがちなミスと言えばミスなのですが、実は新人でなくてもこのミスは起こしがちです
簡単に書けば、「PCは決まっているのに中身は何一つ決まっていない」状態です
さて、ここからは営業系SEと呼ばれる人達の行動です
実はこの人達は、内部の人間からは「できない事は引き受けるな」と言われ発注元からは「無茶な注文」を依頼されるある意味でとても可哀想な人達です
ですが、この人達の技術系スキルが足らないと「無茶な注文」が素通りします
何でもかんでも「やりましょう」と言っておきながら後から「それはできませんでした」なんて言う輩は大概において技術系スキルが足りません
したがって、この人達の言う事は「話半分」に聞いておく必要があります