リインカーネイション


胡散臭い話になるかもしれない事と、ここに書かれているのが特定の人物(または、人物達)をさしているわけではないという事をご了承ください(たとえ、誰かの事をさしている様に見えても、そんなことはありません)
 
さて、前置きはこれくらいにしましょう……
「リインカーネイション」という言葉を知ってるでしょうか
日本語でいえば「輪廻転生」の事なんですが、宗教的には「死んだらどこに行くかを決定付けようとしている思想」だと思っていただければ結構です(まあ、そういう意味では、「天国に行く」とか、「地獄に行く」とかも「リインカーネイション」の一部なんですけど、そう思わない人って結構多いので、一応書いておきます)
ときどき前世を信じすぎ、しかも、回数を繰り返している事を自慢にしている人がいるようですが、私はそれがいいことだと思う事はありません、「業の深さ=転生の回数」であるというのはどんな書物にも書いてある事だからだという事もあるのですが、自分が「姫」であったとか、「術者」だったとか、「騎士」であったとか……よくわからない自慢をするのにはもうへきえきしてしまいます
前世があるかどうかはともかくとして(実際に起きていない事に対しては取り合えず懐疑的でなければならないというのが私の考えです)、今生きているのは中世でも、ファンタジーの世界でもなく、現代社会であるという自覚がない者もよくいます
大概においてそういう人達は、自分のやっていることはすべて正しいとか思うようですし、自分の考えた世界観が実際に存在するものだと勘違いしている事も多いようです
まずは、あの人達が想像した「呪術」を少し論理的につぶしてみましょうか(「呪術」というもの自体が胡散臭いと私は思いますが)
  1. 相手の名前が入っていない事が多い
    目の前に居るならともかく、遠く離れた者に対して名前が入っていないのは、やっぱり変だと思いませんか?
    手紙だって、相手に届けるには名前が必要なんですよ
    まあ、住所だけ書いてあれば届くんですけど(「2.」)
  2. 相手の居場所が固定されていない事が多い
    「1.」と同様に、相手の場所は最低でも固定されていないとピンポイントで何かはできません
    ミサイルだって、どこに飛ばすかを固定するものです
  3. 「1.」「2.」がない場合に使う、相手の代替物
    「藁人形」に入っている「髪の毛」とか、「蝋人形」に入っている「爪」とかの事です
    会った事もない人を探す時には「名前」「いる場所」「写真(または似顔絵)」が必要だってことはわかりきっている事ですよね、ということは、少なくとも「見た目」がわからないと話にならないという事です、したがって、例に合わせた場合「相手の代替物」というのは、相手の「見た目」を決定づけるものだと思えばほぼ間違いありません
  4. 時間が固定されていない事が多い
    今すぐ発生してほしかったら「今すぐ」とか「ただちに」とかが必要なはずなのにそういう言葉が入っていない事の方が多いようです
    待ち合わせだって、時間を決めますよね
 
では、どんなものがまともな「呪術」と呼べるのでしょうか、それは『「いつ」「どこで」「だれに」「なにをしたいか」』といった感じになっているものがまともな「呪術」と呼べると思います
あのひと達のやっている事に比べれば、まだ昔のファンタジー小説の方がまともなのです
 
「前世」を信じすぎる人達の口から出てくるものをちょっと羅列してみましょうか
  1. 竜・ドラゴン
    これは、もはやお約束としかいえないような気がします
    竜が「これ以上深くならないぐらい業が深くなった」ものだって言うのがわかっているんでしょうか……
    きわめつけがドラゴンなんですが、どうやって飛んでるのかの説明をしてくれない人って多いですよね、少なくともあの翼だと飛べない(「反重力システム」が入っているとかしないとなんですけど)と思うんですけど
    「ワイバーン」だったら飛べると、私は思いますけど「ドラゴン」じゃねぇ……無理がありすぎるんじゃないかなぁ
  2. 世界を守る戦士
    一時期流行りましたよね、「前世では世界を守る戦士だったの」っていうネタが……
    「呪術」を使おうとする人間の何割かがこの部類に入るんですが、こういう人達に限って「呪術」が東洋系なんですよね
    なんででしょう、よりによって「自作」の「呪術」じゃないなんて……、「そこ(その人の前世の場所)ってもしかしてオリエンタルファンタジーの世界?」とか思っちゃいませんか?

  3. これも多いですよね……、なんでかなぁ、こういう人に限って体重がおもいんですよね、しかも「お前、動物園から逃げだしてきただろう」ってぐらいヒドイのが
    しかも、そこらの「好みの人間」を捕まえて「あなたは私を守るナイトだったの」とか言うんですよ……恐いですよねぇ
  4. 忍者
    時偶、居るようですね、よりによってマニアックなものを選びますね
    資料が少ないから突っ込みにくいとでも思っているんでしょうか
  5. 聖人(別に、キリスト教に限ったものではありません)
    そういえば、ある宗教団体の一番上の人はこれだったような気がします
  6. 貴族
    ぷ……(ふきだしているらしい)
    高圧的な人が多いですよね、今は庶民だってわかってるんでしょうか
    「華族」とか「貴族」とかは、今じゃホントに称号しか残っていません(といっても、それは日本国内だけの話で、外国では残っている所もありますが)、したがって平伏す必要も言う事を聞かなければならない理由なんかも存在しないわけです
  7. 宇宙人(!?)
    「地球人」も宇宙人……ってのは、おいといて ヽ(^_^;)) ((^
    今の人間の想像力の域を出ないモノが多いです(「ライト=ソード」は、「スターフォース」のネタだな)
    他のに比べてパクリを多く使えるので、想像力なんてほとんどいらないのが楽な所なんでしょうが、意味もなく外国映画とかのパクリはやめましょう、訴えられちゃいますよ
      補足
        最近で、一番インパクトがあったのはやはり「ゼビン星人」です、っていうか笑いすぎで泣きそうです
  8. その他の人外
    外人さんの事ではありません(爆笑)
    これには、無茶苦茶強いとか、獣人とかが含まれます
    ここら辺まで来ると、もうお手上げです
    思いこみが一直線に向かってしまっていて、手のつけようがありません
    脳内部の記憶系を全部引っ張り出して、何を記憶しているのかが見てみたくなります
はぁ〜〜〜……、胡散臭い……、
まあいいや……、続き続き……っと
 
「前世の記憶(笑)」はいつ蘇るものなのでしょうか?
すべてがそうだとは言えないのですが、大概は物心がついた時か、思春期以降のようです
物心つく前の記憶が、「前世の記憶(笑)」かどうかはわかりませんが、まあそれくらいまでなら笑ってすませられるものだと思います、それは説明がつけづらいからなのですが、思春期以降によるそれはただの妄想だと思って間違いないでしょう
理由としては、その時点でかなりの知識がつき、その知識を利用した白昼夢を勘違いしている可能性が高いからです
そのため、出版されている小説や漫画、アニメーションの世界が実際にあると信じ(「ウルトラマンが実際に居る」と信じるのと同じ現象です)、制作者に「なんであなたは、私の前世の世界を知っているの?」と聞く事になるわけです
 
他にも中華系の人物を前世と思っている人達は結構知識が足らないのです
「鳳凰」って知ってますでしょうか、「鳳凰」というのは中国の霊鳥です
「鳳凰」というのは雄雌を両方あわせて呼んでいるって事なんです(雄は「鳳」雌は「凰」)
雌に「鳳」って字を使って名前をつけてみたり、雄に「凰」って字を使って名前をつけてみたりするのが知識が足らないっていうかなんというか(笑)……(男の子に「花子」、女の子に「太郎」ってつけたと思えば間違いないでしょう)
そういう意味では「麒麟」もそうなんですが……、脳味噌は入ってるんだろうか……とか思いますよね、もうちょっと勉強したほうがいいんじゃないでしょうか、って言うと大概の人(中華系の人物を前世と思っている人達)は「私があっていてあなた(天宮の事)が間違っている」とか言うに決まっているんですが
中国の神話とか、歴史を学んでいる人にとっては常識といってもいい知識なんですけどね、これぐらいは(笑)