他人の心は全て理解できるか


「他人の次の行動をよむ」というのならできない事はありませんが、「他人の心を覗いて全てを理解する」なんて事はできません
それは、「次の行動をよむ」という事と「心を覗く」という事に多少の違いがあるためです
では、なぜできないのでしょうか
単純に言えば、「自分と他人とは違う」という事です
これは、別に『自分が特別だ』なんて思っての事ではありません
世の中を探せば『同じ様な考え方』の人間や『同じ様な体つき』の人間、『同じ境遇』の人間も居るでしょう、しかし、『全てが同じ』人間は居ないでしょう
全てが同じでなければ、相手の考えなど完璧に解るはずはありません
解ったとしてもそれは自分に合う様に変換したものであって『オリジナル』ではありません 
頭の方で、私は『「他人の次の行動をよむ」というのならできない事はない』と書きました 
しかし、あくまでも「予測する」であり、「完全的中する」わけではありません
これは方法さえ知っていればそんなに難しい事ではありませんし、『力』ではなく『技術』ですから「誰にでもできる可能性がある」と言えるでしょう
細かい事を省いて、簡潔に説明すれば「呼吸を合わせて、行動(または「常識」)を相手に合わせればいい」となります
しかし、これはあくまでも相手が「自分の知っている常識の範疇内、または知識内」の存在である事が前提条件です、これはちょうど「データを集めて馬券を買う」のとよく似ています(私は馬券なんか買いませんが……)
たとえば、私には「望みは叶えられたり(A.D.1998/6/8)」の「凸凹の凸」や「望みは叶えられたり(A.D.1998/11/8)」の「大五郎(「どんちゅーのー」でもいいが)」みたいな人間の次の行動はよめませんし、「偽善者達への〜」の「リインカーネイション」に登場する人物達もあまりにもかけ離れすぎていて、こちらも解りません
まあ、私の『常識』や『知識』というのもかなりいいかげんですが、それでも0.5〜6割程度の的中率はだせます
最低でも6割強程度はださないとなんにしろ使い物にはなりませんが、そこは予測できなかった相手の知識(行動や常識など)を仕入れられれば少しは上昇します(ここら辺は「人間観察」の『技術』であり「他人の次の行動をよむ」という『技術』とはちょっとかけ離れています)
さて、私の経験的な話を交ぜれば、「他人の次の行動をよむ」という『技術』は、「勘」「観察」「経験による振り分け」の三つで成り立っていると思います
この内『観察』は『いかに相手の行動を引きずりだすか』にかかっています
例えば、相手の弱点でありそうな所をつついたり、偽の弱点を曝け出して相手につつかせてみたり、駆け引きをしてみるのも手でしょう
ですが、引っ掛からないというか引っ掛かっても関係ない所であったりする者もいます
大表的な例としては、「偽善者達への〜」のにある三つ(「小さな誤解は大きな間違い(居合)」「死に太刀」「気合って居合と違うの?」)と「読者欄」の「気合いの愛人(99/04/14 00:20:57)」でしょう
「気合って居合と違うの?」で書いてある通り、「予想とは違う」反応がきたのですが、私的にこの事を分析しなおすのであれば、「(本当は)日本語は理解できない人間だった」「死に太刀を知らなかった(メジャーなネタなのに……)」「嘘をつくのが好きでたまらない」「たんなる○○○○(←自主規制)」「前世系(別に「前世系」の人達に恨みはありませんが)」などなど……
その後書き込まなくなった所を見ると二番目か最後が正解かもしれません
少なくともうちのページに書いてある事の元ネタのほとんどは、ネットサーフィンと少し大きめの図書館三つぐらいですぐに見つかるものですから、『論理の穴』を見つければその事についての知識を仕入れて攻撃すれば楽々に潰す事ができるかもしれないのに……
 
………って表題と違う事を書き始めている様な気がする、って事で「閑話休題」
 
「他人の次の行動をよむ」ではなく「他人の心を覗いて全てを理解する事」ができる人間、それは正しく「一辺の差もない、もう一人の自分」という事になるのでしょう、それ以外の人間でできるというのならそれはただの『錯覚』であるという事です